”やけど” の跡が痛々しい・・・。
正式には、『化学やけど(熱傷)』 といいます。
油の染みを除去するために、
アブラリムーバー(液体)と、ネンドル(粉体)を混ぜ合わせ、
それを染みの箇所に貼り付けていく作業をしていました。
この作業は手作業で実施し、手袋は着用していました。
お話を伺うと、
作業中、手袋の中に入ったのはわかったそうです。
”やけど” になるかも・・・
と思いましたが、 あとちょっとで終わるので、そのまま続けました。
終了後、痛みを感じ洗いましたが、ご覧の通り。
原因は、
”アルカリ性薬剤が、肌に長時間接触” していたことです。
アブラリムーバーはアルカリ性の液体で、
アルカリ性は皮膚のたんぱく質を溶かしてしまいます。
液体とネンドルを混ぜると、粘土状になります。
粘土状になったネンドルは、粘性があるため、
付着するとその場に留まります。
今回、アブラリムーバーとネンドルを混ぜて使用したため、
ネンドルはアルカリ性の状態です。
粘性のあるネンドルが肌に着き、それを放置したことで、
アルカリが長時間同じ場所にある状態となりました。
酸性洗剤だと、手についた瞬間 ”ぴりぴり” するのですぐ洗います。
しかし、アルカリ洗剤の場合、肌に着いた瞬間は痛みを感じません。
痛いと感じた時には、皮膚内部への浸食がかなり進んでおり、大きな損傷となります。
はじめて使用される方、
慣れている方も、
使用方法、注意書きは必ず守ってご使用ください。