【レジオネラ属菌検出事例 機械浴槽編】
※食事中の方には不適切な写真の掲載がありますのでご注意を・・・
昨年、千葉県の老人福祉施設において 機械浴槽よりレジオネラ属菌が検出される事例が 発生しました。 ご利用者にレジオネラ症を発症された方はいませんでした。 今回は、当管轄の保健所様に、その時の状況と対策のポイントをインタビューしました。 |
--今回の事例はどのようにして判明したのですか?
今回の事例は年1回の定期的な水質検査により判明したものです。
--機械浴槽の設備はどのようなタイプですか?
ストレッチャー式で、塩素注入装置、気泡発生管が装備されていました。
--日常清掃はどのようにおこなっていましたか?
清掃は入浴終了後に職員が浴槽壁等の擦り洗いを実施していました。
--日常消毒はどのようにおこなっていましたか?
入浴終了後に浴槽水に0.6ppmの塩素濃度になるように添加していました。
また、週1回1.0ppmで浴槽消毒を実施していました。
しかしながら、塩素を送る配管が詰まっていたことから消毒はできていなかったと思われます。
--塩素添加(消毒)装置がある場合の管理ポイントは?
①薬液タンクの塩素系薬剤の量を確認し、補給を怠らないように留意して下さい。
②残留塩素濃度を頻繁に測定し、薬液の注入が正常に行われていることを確認して下さい。
--今回の対応で薬剤洗浄をおこなった際の状況はどうでしたか?
気泡発生管より汚れが出てきました。
施設側には普段の清掃に加えて定期的な洗浄により生物膜の除去を行っていただくようお伝えしました。
--衛生管理のポイントを教えて下さい。
①排水、乾燥を実施して下さい。
②日常清掃及び消毒、定期消毒について確実に実施して下さい。
③配管内に生成した生物膜は、浴槽の使用頻度等にもよりますが、年1回程度洗浄、除去を行って下さい。
・日常の塩素濃度のチェックをしっかりやりましょう。
・生物膜を除去してレジオネラ症防止対策をおこないましょう。
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